野田の塩

野田の海からくみ上げた海水から、伝統の直煮製塩によりつくられる天然塩。
ミネラルが豊富で、まろやかな味わいが特徴。

自然と歴史が育んだ塩

日本有数の砂鉄の産地である野田村では、古くから海水を煮詰める「直煮(じきに)製塩」が行われてきました。塩を煮る鉄釜が手に入りやすかったことに加え、十府ヶ浦海岸には作業場としても適した約3.5kmの畑もの砂浜が広がっているなど、製塩はこの地の環境が育んだ歴史でもあります。江戸時代になり流通が盛んになると、野田産の塩は牛の背に載せられて北上高地を越え、内陸の盛岡、雫石、そして秋田県の鹿角地方まで運ばれ米やアワなどの穀物と交換されました。牛の背に塩を載せて運ぶ行商人は「野田ベコ(ベコ=牛という意味の方言)」の名で親しまれ、運搬ルートは「野田塩ベコの道」と呼ばれていました。

戦後のピーク時には130余りの塩釜が立ち並び、野田は有数の塩産地として有名になりましたが、昭和24年に専売制度となり塩の生産や流通が政府の管理下に置かれるようになると、塩釜は姿を消し数百年以上続いた野田の塩の歴史は幕を閉じてしまいました。

しかし近年、村の青年たちの熱意と努力により伝統の「直煮製法」による塩づくりが復活。野田港より自然ろ過された地下海水を使い、蒸発したら継ぎ足す、を繰り返して4日間煮詰める「のだ塩」は、海水のミネラル分がたっぷり。ピリピリとした塩辛さは控えめで、素材のおいしさを引き出すまろやかな風味が特徴。お土産としてはもちろんのこと、村名物「のだ塩ソフトクリーム」をはじめとするお菓子や、飲食店のメニューにも使われるなど、村を代表する特産品として高い評価を得ています。

野田の自然と歴史が育み、誇りと熱意が守り継ぐ「のだ塩」。いつまでも守っていきたい、大切なたからものです。

 


のだ塩工房 工房長
野竹長吉さん

4日間かけて煮詰める「のだ塩」は、まろやかな旨味が自慢

1回の塩づくりで使う約1.5トンの海水からできる塩は約20~25kg。煮詰まっていく海水の状態を、目で確認し、肌で熱を感 ながら見極めるのが職人の腕の見せどころ。大変な作業ではありますが、いい塩ができたときはその苦労も吹き飛びますね。以前の工房は東日本大震災で被災。しかし全国のみなさんに支えられ、いち早く復旧することができました。その感謝の思いも込めて「手塩にかけ」作る自慢の塩、ぜひ味わっていただきたいです。



塩づくり体験

野田の濃縮海水を使った「直煮製塩」で昔ながらの塩づくりを体験!

火加減、火を止めるタイミング、かき混ぜ方。

実は意外と難しい塩づくり。

そして、海水が結晶化して塩になる瞬間は感動。

旅の思い出が詰まった「プレミアムのだ塩」の完成です。

オリジナルのマイ塩をつくりませんか?

ご予約・お問い合わせ

国民宿舎えぼし荘 TEL 0194-78-2225

観光物産館ぱあぷる TEL 0194-78-4171

塩の道を歩こう会

何百年にもわたり、大切な塩を牛の背に乗せて歩いた「野田塩ベコの道」。その一部、約2kmの道のりを歩く人気のトレッキングツアーです。今も残る歴史の一片に触れながら歩く道中は、難所あり、絶景あり、そしてサプライズあり。新たな発見を楽しみに、毎回参加する方も多数いらっしゃいます。案内してくれるのは、村の青年たち。当時に思いを馳せながら、先人たちの足取りをたどります。5月と9月の年2回開催。

ご予約・お問い合わせ

観光物産館ぱあぷる TEL 0194-78-4171



安家川

岩泉町の安家森を水源とし、野田村で太平洋へつながる安家川。ダムが無く、川沿いの景色も美しい、岩手を代表する清流です。天然鮎やカワシンジュガイ等の希少生物も多く、秋にはたくさんの鮭が遡上します。ヤマメやイワナの宝庫で、シーズンには多くの釣り人が訪れる渓流釣りのメッカでもあります。


ジェイプランニング

PRODUCTION

バラ輝石のジュエリー加工・販売

オーダーメイド製作

催事出店

体験教室開催

INFO

てしごと屋本店

岩手県九戸郡野田村大字野田第20地割43番地1 

電話:0194-66-7177

営業:10:30〜16:00

定休:毎週火・土・日曜日

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